THE FIRST SLAM DUNKを観た

諸々あって観るか悩んでいたが、会社の先輩に観てよかったと聞いたので観てきた。

 

slamdunk-movie.jp

 

見る前はいつまでも出てこない映画本体の情報(スタッフのインタビューは更新されてた)、声優変更の告知タイミングなどなどで、発表時の「絶対観るぜ!」という気持ちはだいぶ薄まっていたのが正直なところだった。初めてティザーが出たときも「これだけ?」だったし……夏にやるって言ったじゃんって思ったし……。

 

全体的な感想としては「概ね満足だけどもう一回観るにはエネルギーが要る」って感じだった。

「バスケットの試合」の映画としてはとてもよかった。
山王戦をバスケットボールの試合という競技として観るなら最高の映画だったんじゃないかと思った。スピード感、スポーツのリアルな肉体の動き、ゴールネットの揺れとか、リアリティを追求したという感じ。漫画やアニメで試合を描こうとすると説明が多くなってどうしても冗長になってしまうので、そういう部分を可能な限り削いでスピード感を持ったまま再構成している分リアルの試合に近づいていたと思う。バスケットボールの跳ねる音もよかった。

個人的にイマイチだったのは「母親像」とリョータの過去の部分で、
これは個人的な感情のせいなんだけどそもそも母親という存在について苦手意識があるのでリョータの母親にどうしてもフォーカスするタイミングで気持ちがしんどくなってしまった。
個人的には原作内でリョータの掘り下げがあんまりなく、普通の男子高校生なところがいいなと思っていたので、今回めちゃ重い過去を手渡されてアア〜〜……となってしまった。制作インタビューで出てきた「青春おバカ」こそが「少年に刺さる」のではないかと思った。
成人してしばらく経っているのでそういう人間ドラマの部分を厚くしたいのはわかるしそれこそ新しくスラムダンクを作る上でのキモではあると理解はできるが、スラムダンクを待っていたのは幼い私なのでもっとカラッとした、男子高校生の部活を観たかった。
これはもう個人的な問題なんですけど、試合はもう1回観たいけどこの母親像とリョータの過去が重たいので二の足を踏んでいる感じがある。

人によって評価が分かれているのはいくつか理由があると思う。
まず全体の構成が山王戦とリョータの過去が入れ替わりながら進んでいく形だったので、個人的にはそこまで気にならなかったけど人によってはいちいち水をさされるように感じるかもしれないと思った。
制作側のインタビューであった「青春おバカな感じ」こそを求めている人には、スタイリッシュに作り直したスラムダンクはなんか違うになってしまうと思った。
声優変更問題で意見が分かれるのは仕方ないと思います

 

スラムダンクの漫画を一度通して読んだことがある人は観ると楽しめると思う。
アニメを観ていてそれこそが自分の中のスラムダンクだと思っている人はちょっとつらいかもしれない。
原作ファンで山王戦が好きでアニメ化を待っていた人はハマる人にはハマりそうだけど合わない人はとことん合わなそう。
二次元オタクとしてではなくスラムダンク読んだな〜〜くらいの一般人の気持ちで見に行くのが良さそうと思いました。

 

グッズ人気すぎてどこ行っても売ってないし通販も売り切れててびっくりした。ジャージとTシャツとタオルだけとりあえず予約した……

試合のとこだけもう一回観たいな〜〜〜〜