シン・エヴァンゲリオンを観た

シン・エヴァンゲリオンが公開されることになって、新世紀エヴァンゲリオンという大きな流れみたいなものが終わりを迎えるということで見に行った。

Qが公開されていた時、結構気軽な感じで先輩と後輩と見に行って全然訳が分からなくて帰ってきて虚無になってしまったので、これに決着をつけないといけないという気持ちがあった。ツイッターやネット記事で何か見てしまう前にまっさらな気持ちで見たほうがいい気がしたので、慌ててチケットをとった。

※以下ネタバレを多分に含みます

 

 

観て思ったこと

ひとまず庵野監督はお疲れさまでした。ひとまずの終わりを迎えることができて本当に良かった。終わらせるというのは大変なことだと思うので、時間がかかって世間にもいろいろ言われても自分の手で終わらせられたことは本当に良かったと思った。

個人的には初期ロットの綾波が消えてしまった瞬間が全体のピークだった。綾波推しなので。しかもこの初期ロットの綾波、感情を学び他人とのつながりを持ち制服まで着てそしてシンジを持ち直させた存在だったので、消えてしまうことは必然ではあったけど消えてしまってつらかった。十字を浮かび上がらせないでくれ。鈴原家の置手紙もつらかった。マスクがめちゃくちゃ濡れた。

トウジが生きていたのは意外だった。でも「嫁さん」はヒカリだろうなと思ったし実際そうだったので、もったいぶらないで早く出してくれという感じだった。ケンスケはすごくいい歳の取り方をしていてよかった。シンジを放っておくのも、アスカに甘やかしすぎと言われて上手にはぐらかすのも、すごくよかった。アスカとケンスケの間の信頼感は14年経っていると納得できたし、二人は一緒にやっていくんだろうなと思った。アスカはヒカリに会いづらいよなあとさみしくなった。

鈴原サクラがシンジのことを北上ミドリみたいに嫌いなわけじゃなく、兄の友人でエヴァに乗って世界を守った人で世界を壊した人と思っていたことが分かって、鈴原家の血を感じた。

感じたことはほとんど村にいるときのことだけど、これまで死をさんざん見せつけられているので、急に生をさわやかに描かれて正直これ壊されるんじゃないかとひやひやした。特に赤子が出てきていたので、赤子が初期ロットの綾波によって死んでしまったりしないでくれと思ってみていた。そんなことはなかった。杞憂だった。よかった。

ヴンダーのピンチに対するミサトさんのコメント、感情論でミサトさんって感じなんだけど基本頑張って無理してくださいなので何人生き残るんだろうって不安になった。

 

よくわからなかったこと

マリが結局なんだったのかわからなかった。
式波もよくわからなかった。惣流はどういう扱いなの?
槍が2本あって、それがなくなってしまうと止められないことまでは分かったが、3本目の槍のことはよくわからなかった。なぜヴンダーから作れる?
マリの8+9+10+11+12?もよくわからなかった。

 

そのほか思ったこと

13号機と初号機が戦うとなったとき、宇宙空間で戦うのかあ~~結局宇宙なのか~~とがっかりしていたら結局(本当の地球の上ではないにしても)地に足つけて戦ってくれたので「おっありがとな」となった。
レイとシンジは双子とか同一人物の裏と表みたいな関係なのかなと思った。
司令をやっているカヲルくん、とてもよかった(カヲルくんとしてはよくなかったと思うけど)。
急にゲンドウがピアノの話するので「ちょっと待って……?」となった。
シンジが優しくされてつらいのがすごくわかってつらかったし、碇君のことがすきだからという初期ロットの綾波の言葉でまた泣いた。
今回の式波と碇ゲンドウは明確に救われたけど惣流と六分儀はそのままおいてけぼりなのだろうかと思った。綾波はどの綾波もつながっている綾波だと思ったけど、式波と惣流は明確に別の存在って感じがしているので……。
ゲンドウとシンジの対話のときのゲンドウの話は庵野監督の話なのかなあと思ってつらくなった。
長良さんすき