V6が解散する

いつか来るとは思っていたけど、今日だとは思わなかった。

 

V6の解散が発表された。
たまたまテレワーク中だった私にジャニーズからのメールが届いて、また舞台のリマインドかななど思いながらメールを開いた。大切なお知らせだった。

大切なお知らせという、曖昧な表現ほど恐ろしいものはない。何か期待を持たせるような良い知らせとは全く違う冷たさがある。

見たとき、脱退かな、とちらりと思った。でもすぐにシリアルナンバー*1がついに動き出したのかなと思い直した。個人的にはこちらが本命だった。

怖かったのですぐにアクセスしたが、16時になっていなかったので何も掲出されていなかった。

16時を過ぎたのを確認して、ページを更新した。動画が貼ってあった。さすがに動画を見るわけにはいかないのでスクロールして本文を読んだ。淡々と書かれた文章はだんだんと雲行きの怪しさをにおわせた。はっきりと、白い画面に黒い文字で「解散」と書かれていた。

一人の部屋で床に仰向けになった。自分の体がとても重く感じた。深く息を吐いた。仕事に戻らなければならなかった。

 

ツイッターで色んな人の反応を見るのが怖かったので、仕事にとりかかった。でも集中力は散漫なので全然進まなかった。誰かに大丈夫?とか生きてる?とか言われるのは嫌だった。悲しかったけれど、大丈夫だった。このさみしさに浸っていたかった。SNSには大丈夫ですと自己申告だけしておいた。

 

私はV6が好きだった。V6というグループが好きだった。
6人で作るV6というグループが好きだった。もちろんメンバーそれぞれも好きだけど、何よりV6というグループが好きだったんだと思う。それはV6というグループで作ってきた音楽やダンスやパフォーマンスやライブが好きだったということだと思う。20th Centuryは存続するけれど、森田さん以外はジャニーズに残るけれど、V6というグループがなくなってしまったのが悲しかった。

トニセンが作るものもカミセンが作るものも好きだった。でもやっぱり、V6が好きだ。

 

もう歌って踊る森田さんは見られないこと、もう6人でやるコンサートはあと1ツアーしかないこと、もうカウントダウンコンサートに立つV6は見られないことなどを思って泣いた。テレワークでよかった。

動画を後で見た。詳しくは書かないけれど、V6らしい報告動画だと思った。

いつか終わりがくるということは、嵐が活動休止を発表してから考えていたことだった。そしてちょうどエヴァンゲリオンが終わりを迎えて、始めた何かを終わらせるということについて考えていたときだった。だから大丈夫だったのかもしれない。
本人たちが決めたことならそうしてほしいと思っている。だから解散は悲しいけれど、解散しないでなんて言うつもりは全然ない。6人のことだから6人で決めてくれたらいいと思う。本人たちがそう決めたなら、それでいいと思う。

解散は悲しい。さみしいなと思う。ステージで笑う森田さんを見れなくなるのはさみしい。V6の歌ばかりの、V6しかいないステージのコンサートが見れないのは悲しい。でもいずれはやってくる。どんなグループでも終わりはある。

 

こんなことなら毎年コンサートをやってくれとか、愛なんだもいいけどステージに立ってくれとか、私はコンサートが好きだったので思ってしまうが、もうそれもどうにもならないことだ。歌って踊るV6が見られるのは2021年11月1日まで。最後の日を思うと涙が出る。それでも最後の日はやってくる。

最後の日までちゃんと生きて見届けないといけないと思う。

*1:ここ何枚か、V6が出したシングルにはシリアルナンバーがついていた。20周年で何かする予定だったようだが新コロナウイルスの蔓延などから発表は延期になっていた